10の姿とは

正式には『幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿』として厚生労働省が定めた、幼稚園・保育園・こども園にとっての共通指針です。
■身体を使う力 ■考える力 ■人とかかわる力 を遊びや園の活動で身につけるように計画されています。
保護者は「園の子の活動は子どもの~~の力を成長させているんだな」と理解し、家庭では「どんなサポートが必要?」「~~力が伸びているなぁ」と育児のヒントになります。
10の姿はできなければならないことではなく方向性なので、子どもの発達や個性を尊重しながら子育ての参考になればいいですね。

健康な心と体

遊びを通じて体を十分動かし、生活リズムを整えることで困難にも前向きに取り組む姿勢が育つ。
食事や着替えなど基本的な生活スキルを身につける、生活の中で準備や片付けにも積極的に参加させることも大切です。

自立心

遊びを通じて身近な環境に関わることで、自覚と責任感から自己肯定感を高めて自信をもって行動できるようになる。
自分でできないことは周りに助けてもらうことで、自らのやる気を生み出す姿勢を育みます。

協同性

友達との関わりを通じて協力し、思いや考えを共有し、充実感を味わいながら目標に向かって努力する姿勢をもつ。
積極的な友達関係構築やコミュニケーション能力、協力する力を遊びの中で身につけます。

道徳性・規範意識の芽生え

善悪を理解し、思いやりを持ち、他者の気持ちを尊重して行動すること。
相手の立場や感情を理解することや、決まりの重要性とそれを守る姿勢を育てます。

社会生活とのかかわり

家族や地域との絆を大切にし、人との関わりで喜びや役に立つ実感を得ること。
地域の行事や伝統に触れ、公共の施設を利用することで社会とのつながりを育みます。

思考力の芽生え

身近な事象に興味を持ち、物の性質や仕組みを感じ取りながら予想し工夫する楽しみを培う。
他者の考えに触れたり新しいアイデアを生み出す中で、自分の考えを向上させる喜びを感じる体験が大切です。

自然とのかかわり・生命尊重

自然に触れ感動する経験を通じて季節や自然の変化を感じ、好奇心や探究心を養う。
身近な事象への愛情や命の大切さを実感することを通じて動植物への理解と親しみを培います。

数量・図形、文字等への関心・感覚

遊びや生活を通じて数量や図形に親しむ経験をして興味を高め、必要感から活用し感覚を養う。
文字や標識の役割に気付き、読み書きを発展させるサポートをします。

言葉による伝えあい

言葉を通して心を通わせ、絵本や物語に親しむ中で豊かな表現を身につけ、思いを言葉で表現する喜びを養う。
話を聞き理解し遊びや物事を言葉で理解することや、文字の意味や役割を覚えて読み書きを楽しむ姿勢をサポートします。

豊かな感性と表現

感性を活かし生活の中での出来事に触れ表現する過程を楽しむことで、表現する意欲を高める。
感じたことを歌ったり踊ったりして表現する楽しさを体験することが大切です。